近くの河川で橋周辺の護岸工事していたのですが、護岸強化したのかと思えば、法面が土むき出しになっており、何で?そんなイメージでした。
河川と橋について
河川は、都市近郊の幅数十メートル、護岸がコンクリートブロックで固められているV字状のような川です。
土手の上は、徒歩、自転車くらいならすれ違いできる幅です。川の両サイドは、住宅が建ち並んでいます。畑もそれなりにあります。
橋は、車の通行用に2車線、歩道も付いています。河川へ支柱で支えているタイプではなく、
専門用語では、一径間桁橋と呼ぶのでしょうか、まっすぐな橋桁だけで両岸をつないでいる。小さくもなく、巨大ではない、そんな感じです。
過去の災害
その橋の周辺は、昔、河川の氾濫があったとのことです。近くの家屋はほとんどが浸水してしまったとのこと。
ここ最近の異常気象が頻発する以前の大雨で、氾濫間近まで到達したことがありました。今後、ますます異常気象の増加を考えると怖いですね。
そういえば、土台が高く作られている新しい建てられた住宅が多いのです。
国土交通省関連の防災情報をみると、氾濫すると周辺一帯は浸水被害となるアラート表示がでるので、自身での対策も必要なのでしょう。
まずは興味をもつことが大切
少し気になったので、工事箇所を整理してみました。まず、元々あったコンクリートブロックらしき箇所が土がむき出しになっている。
むき出し箇所は一部。むき出し箇所を詳しく見てみみると、人の頭くらいの石が敷詰められ、さらに金網のようなもので、囲われていました。
これは、土の上に砕石を置いて金網で押さえる工事(じゃかご・多自然型護岸などの工法)になるようです。
河川の断面が「V字(あるいは両サイドが斜めの法面)」になっている場所で、構造物のすぐ脇などに「じゃかご(砕石を金網で包んだもの)」を設置する目的は、主に「水のエネルギーを和らげ、弱点を守るため」にあるようです。
V字や台形のコンクリート護岸は、水をスムーズに流すのが得意だけど、橋の橋台や堰(せき)などの構造物があると、そのすぐ脇で水流がぶつかって激しい渦や乱れが生じ、
その渦によって、コンクリートの「端っこ」や「継ぎ目」の土が猛烈な勢いで削り取られ(洗掘)、コンクリート自体が浮き上がったり崩壊したりするため、
構造物のすぐ脇のコンクリートを一部壊してじゃかごに置き換えることで、水の勢い(エネルギー)を砕石の隙間でうまく分散・吸収させ、土が削り取られるのを防ぐ目的のようです。
実は優れた効果をもっている
コンクリートは非常に硬い反面、局所的な強い力(水流の負荷など)が一点に集中すると、ひび割れから一気に破損することがあります。
一方、じゃかご(砕石+金網)は、多少地盤が沈下したり水流で石が動いたりしても、金網全体で柔軟に形を変えながら耐える(フレキシブル性がある)という特徴を持っています。
そのため、負荷が集中して傷みやすい「構造物のキワ」にあえて柔軟なじゃかごを挟むことで、全体の耐久性を高める「ショックアブソーバー(緩衝材)」の役割を果たします。
また、部分的にじゃかごにすることで、裏側の余分な水を安全に川へ逃がすフィルター(水抜き)の役割も兼ねることができます。
興味を持って、自分でも調べてみることで、防災意識をより高めることができると思います。知らなかったでは済まない。最近そんな気がします。

